ホーム 映画・ドラマ 国民的時代劇『水戸黄門』歴代格さんの変遷と俳優陣の魅力

国民的時代劇『水戸黄門』歴代格さんの変遷と俳優陣の魅力

鬼塚 颯真 鬼塚 颯真 • 更新: • 公開: • 読了約 8 分
目次

日本テレビ系およびTBS系をはじめとして、長年にわたりお茶の間で愛され続けてきた国民的時代劇『水戸黄門』。水戸光岡(黄門様)を支える右腕といえば、助さんと並ぶもう一人の主役級キャラクター「格さん」こと渥美格之進です。印籠を掲げる助さんに対し、剛毅木訥な武士道精神と圧倒的な体術・怪力で悪を圧倒する格さんは、シリーズの緊張感とカタルシスを生み出す上で欠かせない存在でした。

本記事では、2026年現在の視点から、初代から現代に至るまでの歴代格さんを演じた俳優陣の顔ぶれ、それぞれの魅力、そして番組内での役割の変遷について、徹底的に解説します。

水戸黄門における「格さん」の役割とキャラクターの本質

水戸黄門歴代格さん

『水戸黄門』における渥美格之進(通称:格さん)は、佐々木助三郎(助さん)とともに水戸藩の用人として水戸光圀の諸国漫遊に同行する設定です。助さんがやや軽妙洒脱で人当たりが良いキャラクターとして描かれることが多いのに対し、格さんは生真面目で義理堅く、武骨で筋を通す硬派な武士として描かれてきました。

物語のクライマックスにおける「お控えなすって!」の台詞とともに、悪人たちの悪事を鋭く糾弾し、暴れ回る悪党たちを豪快な立ち回りでなぎ倒す姿は、視聴者に強烈なカタルシスを与えてきました。この「動の助さん、静と剛の格さん」という絶妙なバディのバランスこそが、長期シリーズを支えた最大の要因と言えます。

初代から現在まで:歴代格さん俳優の系譜と顔ぶれ一覧

『水戸黄門』の長い放送史の中で、格さんを演じた俳優は数多く存在します。テレビドラマ版のほか、スペシャルやリメイク版を含めると、それぞれの時代を代表する実力派俳優がこの大役に挑んできました。まずは、歴代の主な格さん俳優の系譜を整理します。

代数 俳優名 担当シリーズ・主な放送期間 格さんとしての特徴・印象
初代 横内正 第1部〜第3部(1969年〜1972年) 初代ならではの重厚感と凛とした武士道精神を確立。
2代目 大和田伸也 第4部〜第13部(1973年〜1983年) 熱血感あふれる若さと迫力あるアクションで人気を博す。
3代目 伊吹吾郎 第14部〜第28部(1984年〜2000年) 歴代最長タイの出演期間。落ち着いた包容力と圧倒的な安定感。
4代目 合田雅吏 第29部〜第43部、最終回スペシャル(2001年〜2011年) 現代的なスマートさを持ちつつ、熱い正義感でシリーズ終盤を牽引。
リメイク版ほか 荒井敦史 ほか BS-TBS版など近年のシリーズ 若手俳優の登竜門として、現代の視聴者に向けた新しい格像を構築。

初代・横内正から始まった「硬派な格さん」の原点

1969年にスタートした記念すべき第1部で初代・渥美格之進を演じたのが横内正氏です。東野英治郎氏演じる初代水戸光圀、杉良太郎氏演じる初代助さんとのトリオは、現在でも「これぞ水戸黄門」の黄金期として語り草になっています。

横内正氏が作り上げた格さんは、知的でありながら内に秘めた熱い正義感を持つ、まさに「武士の鑑」のような存在でした。軽口を叩く助さんをたしなめつつ、ここぞという場面では鋭い洞察力で事件の真相に迫る姿は、その後の歴代格さんの基本フォーマットとなっています。

大和田伸也と伊吹吾郎が築いた黄金期と長期政権

第4部から第13部まで長期にわたって格さんを演じた大和田伸也氏は、若さと情熱あふれるアクションが持ち味でした。東野英治郎氏の光圀、里見浩太朗氏(のちに光圀役も担当)の助さんという強力な布陣の中で、生真面目ながらも血気盛んな若武者としての格さんを生き生きと演じ、番組の視聴率を押し上げる原動力となりました。

そして1984年の第14部から2000年の第28部まで、実に17年以上にわたって格さんを務めたのが伊吹吾郎氏です。西村晃氏、佐野浅夫氏、石坂浩二氏という歴代の光圀を支え続け、「格さんといえば伊吹吾郎」と即答するファンも多いほど、圧倒的な存在感を放ちました。柔和な笑顔の裏にある鋭い眼光と、説得力のある殺陣は、シリーズのクオリティを長年支え続けた大きな要素です。

現代に受け継がれる格さん像:合田雅吏と次世代の挑戦

2001年の第29部からは合田雅吏氏が4代目格さんとして登板しました。里見浩太朗氏が水戸光圀を演じた黄金期において、爽やかでありながら芯の強い、現代的なバランス感覚を持つ格さんを好演しました。体格の良さを活かしたダイナミックな立ち回りは、往年の時代劇ファンだけでなく、幅広い層にアピールすることに成功しています。

加えて、時代が進むにつれてBS放送での復活版やリメイクシリーズが制作される中、荒井敦史氏をはじめとする若手俳優が格さん役に抜擢されています。時代ごとの映像技術や視聴者の好みの変化に合わせて、格さんの描き方も少しずつ洗練され、現代的なエンターテインメントとしての魅力が再構築されています。

再放送や配信で楽しむ『水戸黄門』の魅力と時代劇の価値

現在でも、CSの時代劇専門チャンネルや各種動画配信サービス、地上波の再放送を通じて、『水戸黄門』は多くのファンに視聴され続けています。特に、昭和から平成にかけて放送された長寿シリーズは、日本の伝統的な勧善懲悪の美学や、地域ごとの美しいロケーション、そしてベテラン俳優陣の重厚な演技合戦を楽しむための格好のコンテンツです。

「悪を懲らしめ、最後に万事めでたしとなる」という王道のストーリーテリングは、いつの時代であっても見る者に安心感と爽快感をもたらします。歴代の格さんたちが体現してきた「正義のために自己を律する姿勢」は、現在も色褪せない魅力を持っています。

【水戸黄門歴代格さん】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:歴代の格さんの中で最も出演期間が長かったのは誰ですか?
A1:第14部から第28部まで出演し、劇場版やスペシャルも含めて長年親しまれた伊吹吾郎氏が、最長タイの出演期間を誇る代表的な格さんとして知られています。

Q2:初代の格さんを演じた俳優は誰ですか?
A2:1969年の放送開始当初(第1部〜第3部)は、横内正氏が初代・渥美格之進を演じました。

Q3:助さんと格さんの役割の大きな違いは何ですか?
A3:助さんは人当たりが良く機転の利く行動派として描かれることが多いのに対し、格さんは生真面目で武骨、剛毅木訥な武士道精神を体現する存在として、物語に重みと緊張感をもたらす役割を担っています。

まとめ:時代を超えて受け継がれる格さんの魅力

『水戸黄門』における歴代格さんは、単なる主人公の付き人にとどまらず、日本の時代劇文化における「理想の武士像」を体現し続けてきました。初代・横内正氏が築いた気高い土台を大和田伸也氏が熱量で広げ、伊吹吾郎氏が不動のものとし、合田雅吏氏や次世代の俳優たちが現代へと繋いできた歴史そのものが、日本のテレビドラマ史における貴重な宝物です。

再放送や配信サービスなどを通じて、お気に入りの格さんのシリーズを見比べ、それぞれの俳優が醸し出す個性や時代ごとの演出の違いに注目してみることで、『水戸黄門』という作品の奥深さをより一層深く楽しむことができるでしょう。

同じカテゴリの記事

鬼塚 颯真
デジタルマーケター 鬼塚 颯真
プロフィールを見る →

スポーツの記録と選手情報を担当。リーグ公式・クラブ発表・試合記録を一次情報とし、数値は必ず公式記録で裏取りします。

おすすめの関連記事