婚姻届を提出する際、多くのカップルが迷うポイントの一つが「誰に証人をお願いすべきか」という問題です。民法上、婚姻届には成人2名の署名・捺印が必須とされており、この証人選びを誤ると書類不備で受理されないケースもあります。
本記事では、証人になれる条件や年齢制限をはじめ、両親や友人に頼む際のマナー、謝礼の相場、書き方の注意点まで、2026年現在の最新実務に沿ってわかりやすく解説します。
婚姻届の証人になれる人の条件と年齢制限

婚姻届の証人欄に記入してもらうためには、法律で定められた明確な条件を満たしている必要があります。誰にでも頼めるわけではないため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
大前提として、証人は「日本国籍の有無に関わらず、成人であること」が大切です。2022年の民法改正により成人年齢が18歳に引き下げられたため、現在では18歳以上であれば高校生であっても法的には証人になれる資格があります(ただし、在学中の友人などに頼むケースは稀です)。
また、夫婦連名で1組の証人になることも認められています。例えば、夫側の父親と母親、あるいは友人カップルなどにペアでお願いするケースが多く見られます。
両親と友人のどちらに頼むべき?それぞれのメリット・デメリット
証人を誰にするかで最も多い選択肢は「両親」または「友人(あるいは恩師・職場の上司)」です。それぞれの立場におけるメリットやデメリットを比較して、自分たちに合った方法を選びましょう。
| 依頼先 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 両親・家族 | 実家に帰省した際や同居時に頼みやすく、確実に連絡が取れる。記念として家族の絆が深まる。 | 親同士のバランス(どちらかの親だけに頼むなど)に配慮が必要な場合がある。 |
| 友人・恩師 | 人生の節目を見届けてもらう特別な記念になる。式に招待しない友人にも報告のきっかけになる。 | 住所や本籍地といったプライベートな個人情報を記入してもらう必要がある。 |
| 職場の上司・同僚 | 公私のけじめとして頼みやすく、信頼の証になる。 | 退職や転職の可能性がある場合、連絡がつきにくくなるリスクがある。 |
両親に頼む場合は、「両家のバランスを取るために、お互いの父親に1名ずつ頼む」「両親に感謝を込めて揃って署名してもらう」といったパターンが王道です。一方、友人に頼む場合は、親しい親友2名に別々にお願いするか、夫婦ぐるみで付き合いのある友人に依頼するケースが目立ちます。
証人に必要な情報と正しい書き方のマナー
証人に署名・捺印をお願いする際は、記入項目や使用する印鑑について正しい知識を持っておく必要があります。不備があると役所の窓口で突っ返されてしまうため、事前の確認が不可欠です。
婚姻届の証人欄には、以下の4点を本人が自筆で記入する必要があります。
1. 署名(氏名):必ず証人本人が自筆で記入します。ゴム印や代筆は原則認められません。
2. 住所:住民票に登録されている正確な住所をマンション名や部屋番号まで記入します。
3. 本籍地:現在の本籍地(都道府県から番地まで)を正確に記入します。住民票とは異なる場合もあるため、事前に確認してもらうよう伝えておくと安心です。
4. 捺印:シャチハタ(浸透印)は使用できません。必ず朱肉を使う認印、または実印を押印します(2人とも同じ印鑑を使うのはNGです)。
証人を頼むタイミングと事前のマナー・お願いの仕方
証人の依頼は、婚姻届を提出する直前ではなく、余裕を持って行うのがマナーです。基本的には、入籍日の1ヶ月〜数週間前には打診を始めるのが理想的です。
特に友人に頼む場合、本籍地をすぐに答えられない人が多いため、「本籍地を確認する時間」を考慮して早めに声をかけましょう。また、記入してもらう用紙を郵送でやり取りする場合は、往復の郵送日数も計算に入れておく必要があります。
お願いする際は、「私たちの結婚の証人になっていただけませんか?」と誠意を持って伝え、記入してもらった用紙を回収する際には、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
お礼(謝礼)の相場と渡すタイミング
証人になってくれた方へのお礼は法律で義務付けられているわけではありませんが、日本の結婚に関するマナーとして、感謝の気持ちを込めて謝礼を渡すのが一般的です。
両親に頼む場合は、お礼として現金や品物を渡すよりも、一緒にお祝いの食事会を開いたり、旅行をプレゼントしたりする形をとる人が多い傾向にあります。友人や恩師に頼む場合は、3,000円〜10,000円程度のギフトカード、お菓子、ちょっとしたブランドの小物、あるいは現金(3,000円〜5,000円程度)を包むのが相場です。
渡すタイミングは、婚姻届の署名を書いてもらったその場、あるいは書類を受け取った直後、または後日落ち着いたタイミング(結婚祝いのお返しと一緒にするなど)が適しています。
【婚姻届証人誰】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:証人は婚姻届を出す本人たちと一緒に役所へ行く必要がありますか?
A1:いいえ、証人が一緒に役所へ行く必要はありません。事前に証人欄に署名・捺印してもらった婚姻届を、自分たちだけで提出しに行けば問題ありません。
Q2:証人の本籍地が分からない場合はどうすればいいですか?
A2:証人本人に「本籍地の記載された住民票」を取得してもらうか、本籍地を確認してもらってから記入してもらう必要があります。推測で書くことは絶対に避けてください。
Q3:外国人でも婚姻届の証人になれますか?
A3:日本国内で成年に達している(または母国の法律で成人している)外国人であれば、証人になることができます。ただし、住所に加えて「国籍」の記入が必要になる点に注意が必要です。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
婚姻届の証人は、二人の門出を公的・私的に証明してくれる非常に大切な存在です。誰を選ばなければならないという厳密なルールはなく、成人であれば両親でも友人でも自由に選ぶことができます。
選定にあたっては、相手との関係性や、記入情報の正確性をスムーズにやり取りできるかを基準に考えると失敗がありません。大切な記念日を気持ちよく迎えるためにも、早めの準備と丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。