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上野恩賜公園西郷隆盛像の歴史と犬の名前の由来!除幕式秘話・アクセス完全ガイド

榊 淳平 榊 淳平 • 更新: • 公開: • 読了約 9 分
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上野恩賜公園の緑豊かな林の中に凛と佇む、和服姿の西郷隆盛像。上野のシンボルとしてあまりにも有名ですが、実はその歴史や制作の背景、足元に寄り添う犬の名前、そして除幕式にまつわる驚きの裏話など、私たちがまだ知らない魅力やエピソードが数多く隠されています。本記事では、2026年現在の視点から、西郷隆盛像にまつわる歴史的経緯から上野駅からのアクセス、周辺の見どころまでを深く掘り下げて解説します。

観光スポットとしての魅力はもちろん、日本彫刻史における重要性や銅像建立のドラマを知ることで、次に上野を訪れたときの見え方が大きく変わるはずです。知られざる銅像の真相や、現地を訪れる際に役立つ情報を網羅してお届けします。

上野恩賜公園西郷隆盛像の歴史と作者:高村光雲が手掛けた明治の傑作

上野恩賜公園西郷隆盛像

上野恩賜公園の「高台」にどっしりと構える西郷隆盛像は、日本の近代彫刻史を語る上で欠かせない歴史的建造物です。建立されたのは明治31年(1898年)で、当時は明治維新の功労者である西郷の名誉回復運動が高まる中、有志の発起によって計画が進められました。

この銅像の制作を手掛けたのは、日本近代彫刻の巨匠であり、詩人・高村光太郎の父としても知られる高村光雲です。光雲は人物の骨格や衣服の自然なドレープ、そして被写体の内面からにじみ出る人柄を見事に表現する名手でした。西郷像におきましても、軍服ではなくお気に入りの浴衣姿で散歩を楽しむ「普段着の西郷」をリアルに再現することにこだわり、庶民に親しまれる親しみやすい雰囲気を醸し出しています。

銅像の顔の部分(原型)については、イギリス人の彫刻家ワグネルの助言も取り入れられつつ、高村光雲の卓越した技術によって日本的な温かみと威厳が両立されています。完成当時は賛否両論があったものの、今日では東京を代表するモニュメントとして、国内外の多くの観光客に愛され続けています。

足元に寄り添う愛犬の名前の真相:「ツン」に込められた物語

西郷隆盛像を語る上で絶対に外せないのが、その足元で主人を見上げている一匹の犬の存在です。この犬の名前は「ツン」といい、西郷が生前こよなく愛した薩摩犬(さつまけん)をモデルにしています。

史実において、西郷隆盛は大の犬好きとして知られており、ウサギ狩り(野うさぎ猟)を好んだことでも有名です。「ツン」は雌の薩摩犬で、足が非常に速く、狩りの名手として西郷に大変可愛がられていました。銅像のデザインにおいても、西郷本体だけでなく、この愛犬ツンが忠実に寄り添う姿を描くことで、西郷の気さくな人柄や自然を愛するライフスタイルが表現されています。

なお、銅像の全体的な造形は、人物部分を名匠・高村光雲が担当し、足元の犬の部分は別の動物彫刻の名手である後藤貞行が担当するという分業体制で作られました。二人の名工の技が見事に融合した結果、主人を見つめるツンの健気な表情が今なお鮮やかに伝えられています。

除幕式の裏話:「うちの人はこんな人じゃなか」と妻が驚いた真相

1898年(明治31年)12月18日に行われた盛大な除幕式には、多くの関係者や群衆が押し寄せました。しかし、この除幕式の日、西郷の妻である糸子(イト)が放ったとされる一言が、現在でも有名な裏話として語り継がれています。

除幕によって初めてお披露目された銅像を見た糸子は、「うちの人は、普段はあんなにぼんやりした顔をしていない」「お人柄は素晴らしかったが、この銅像は少し似ていないのではないか」という意味の感想を漏らしたと伝えられています。また、式典の当日は羽織袴の正装ではなく、犬を連れて散歩する普段着(狩衣姿風の着物)というカジュアルな姿であったことも、当時としては非常に斬新であり、家族を驚かせる要因となりました。

実際の西郷隆盛は写真を極端に嫌ったため、生前の写真がほとんど残されていません。そのため、光雲は数少ない遺品や遺族の証言、似顔絵などを頼りに想像力を働かせて制作せざるを得ませんでした。妻である糸子が抱いた違和感は、写真という確実なビジュアル資料がない中で制作された歴史的モニュメントならではの、微笑ましいエピソードと言えます。

上野恩賜公園西郷隆盛像の基本情報と歴史的変遷

ここでは、西郷隆盛像に関する主要なデータや歴史的変遷を分かりやすく一覧表にまとめました。

項目 詳細・内容 備考・歴史的背景
建立時期 1898年(明治31年)12月18日 明治維新30年を記念して建立
設置場所 東京都台東区 上野恩賜公園内(山王台) 上野の山の一角、多くの人が集まるスポット
作者(人物) 高村光雲 日本近代彫刻の巨匠、高村光太郎の父
作者(犬) 後藤貞行 動物彫刻の名手として知られる彫刻家
愛犬の名前 ツン(雌の薩摩犬) 西郷が狩りで愛用した忠犬
除幕式の逸話 妻・糸子が「普段の顔とは違う」と驚いた 生前の写真がほぼ残っていなかったため

上野駅からのアクセスと周辺の散策ルート・見どころ

上野恩賜公園の西郷隆盛像を訪れる際のアクセスは非常に便利です。最寄り駅であるJR上野駅の「公園口」または「不忍口」から徒歩圏内に位置しており、初めて訪れる方でも迷うことなく到着できます。

具体的なアクセス経路と周辺の歩き方は以下の通りです:

  • JR上野駅「公園口」からのアクセス:駅を出て東京文化会館や上野の森美術館を左手に眺めながら進み、西郷橋方面へ緩やかな坂道を上ると、徒歩約5分で西郷隆盛像のエリアに到着します。
  • 京成上野駅からのアクセス:正面口から上野恩賜公園の階段を上がり、不忍池を見下ろす散策路を経由して徒歩約6分でアクセス可能です。
  • 東京メトロ上野駅からのアクセス:7番出口などから地上に出て、上野公園の入り口から園内を散策しながら向かうとスムーズです。

また、西郷隆盛像の周辺には、上野恩賜公園ならではの魅力的な見どころが凝縮されています。銅像を見学した後は、すぐ近くにある「上野東照宮」の豪華絢爛な社殿や、四季折々の自然が楽しめる「不忍池」、さらには日本最古の動物園である「恩賜上野動物園」や、世界文化遺産の「国立西洋美術館」をはじめとする文化施設をあわせて巡るのがおすすめです。半日〜1日かけてじっくりと上野観光を満喫できる黄金ルートとなっています。

【上野恩賜公園西郷隆盛像】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:西郷隆盛像の犬の名前は何ですか?また、なぜ犬を連れているのですか?
A1:犬の名前は「ツン」といいます。西郷隆盛が生前、薩摩で愛犬家として知られ、野うさぎ猟のパートナーとして常に帯同させていた薩摩犬の姿を後世に伝えるため、足元に寄り添う形でデザインされました。

Q2:上野駅からのアクセスはどのくらいかかりますか?迷わずに行けますか?
A2:JR上野駅の公園口から徒歩約5分と非常に近い場所にあります。公園内の案内看板や「西郷銅像」を示す標識が整備されているため、初めての方でも迷うことなくたどり着くことができます。

Q3:西郷隆盛像の制作にはどのような裏話がありますか?
A3:最大の裏話として、生前の写真がほとんど残っていなかったため、1898年の除幕式で妻の糸子が「うちの人はこんな顔ではない」と驚いたというエピソードが有名です。高村光雲が限られた資料を基に創意工夫して作り上げた歴史的背景があります。

まとめ:上野の歴史とロマンを感じに西郷隆盛像へ出かけよう

上野恩賜公園の西郷隆盛像は、単なる歴史上の人物のモニュメントにとどまらず、明治という激動の時代を生きた人々の情熱や、彫刻家・高村光雲の卓越した芸術的センス、そして愛犬ツンとの心温まる絆を今に伝える貴重な文化的遺産です。

2026年現在も、上野を訪れる多くの人々を変わらぬ姿で出迎え続けています。次に上野恩賜公園に足を運ぶ際には、ぜひ歴史的背景や除幕式の裏話、そして足元で寄り添うツンの表情に注目しながら、じっくりと銅像を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

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榊 淳平

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