ホーム 旅行・観光 韓国人・中国人観光客の最新インバウンド動向を徹底調査!2026年の旅行者数推移と消費傾向の変化

韓国人・中国人観光客の最新インバウンド動向を徹底調査!2026年の旅行者数推移と消費傾向の変化

白藤 ノア 白藤 ノア • 更新: • 公開: • 読了約 8 分
目次

2026年の日本のインバウンド市場は、かつてない大きな構造変化の波を迎えています。日本政府観光局(JNTO)や観光庁が発表する最新データによると、コロナ禍からの急回復を経て、訪日外国人の顔ぶれや消費動向には新たなトレンドが鮮明に表れています。特に全体の大きな割合を占める韓国人と中国人観光客の動向は、国内の観光地や小売業界の戦略を大きく左右する要因となっています。本稿では、両国の最新の旅行者数推移、消費行動の変化、そして今後のインバウンド市場の展望について詳しく解説します。

2026年最新:訪日外国人の国別動向と韓国・中国の二極化

韓国中国人観光客

日本政府観光局(JNTO)などの公式発表データによると、2025年の年間訪日外国人は初めて4,000万人を突破し、その中でも韓国と中国は圧倒的な存在感を示しました。韓国からの訪日客数は年間946万人で国別トップに立ち、2026年に入ってもその勢いは衰えず、例えば2026年1月には単月として史上初となる110万人超えを記録するなど、過去最高を更新し続けています。地方を結ぶLCCの増便やリピーターの多さが、この力強い数字を支えています。

一方で、中国からの観光客数は2026年に入り、渡航自粛などの影響により前年同期比で大幅な減少(半減期)が続いています。しかし、中国市場はかつてから「モノ消費」から「コト消費」への移行期にありながらも、全体の旅行消費額においては依然としてトップクラスの規模を維持しています。このように、人数で圧倒的な「訪日韓国人」と、減少局面でも高い経済インパクトを持つ「訪日中国人」の動向を正しく把握することが、2026年のインバウンド戦略の核心となります。

韓国人・中国人観光客のインバウンドデータと消費動向の比較

観光庁やJTB総合研究所が公開している統計データを基に、韓国人観光客と中国人観光客の主要な指標を比較します。両国は地理的に日本と近いアジアの主要市場ですが、滞在目的や消費スタイルには明確な違いが見られます。

指標・項目 訪日韓国人観光客の傾向(2025〜2026年) 訪日中国人観光客の傾向(2025〜2026年)
年間・月別動向 年間約946万人(2025年1位)。2026年も単月100万人超を連発し増加傾向。 年間約910万人(2025年2位)。2026年は渡航自粛等の影響で前年比マイナスが続く。
旅行消費額の位置づけ 人数は1位だが、全体消費額では第4位(約9,897億円)。 人数は2位だが、旅行消費額は第1位(約1兆9,737億円)で全体を牽引。
主な旅行スタイル 個人旅行(FIT)、リピーター、地方都市や下町・日常的なスポットへの周遊。 グループ・家族旅行、体験型アクティビティ、高単価なショッピング重視。
情報収集と交通手段 SNS(Instagramや独自プラットフォーム)を活用したリアルタイムな情報収集。LCCや地方路線の活用。 大型連休(春節・国慶節など)を狙った計画的な渡航、大都市圏の周遊。

消費傾向の変化:リピーター化する韓国と高付加価値を求める中国

近年の旅行トレンドにおいて最も特筆すべきは、観光客の「リピーター化」と「目的の多様化」です。訪日韓国人観光客の多くはすでに数回目の来日であり、東京や大阪といったゴールデンルートだけでなく、地方の温泉地や独自のグルメスポット、さらには東京のディープな下町(上野や隅田川周辺など)を好む傾向が強まっています。そのため、一人あたりの爆買いというよりも、質の高い宿泊や食体験、カフェ巡りといった「日常に溶け込む旅」へシフトしています。

他方で、訪日中国人観光客は全体としての渡航者数が一時的に調整局面にあるものの、訪れる層はより体験価値やラグジュアリーなサービスを重視する傾向が強まっています。免税制度の活用や高級ブランドの購入といった従来のショッピング需要に加え、日本の伝統文化体験やアート、スキーなどの季節限定リゾート(スノーツーリズム)を目的とする富裕層・ミレニアル世代の動きが目立ち始めています。これにより、ただ数を追うのではなく、各国のニーズに合わせたきめ細かなサービス設計が求められるようになっています。

ビザ免除・免税制度の見直しと今後の旅行トレンド

インバウンド市場を語る上で欠かせないのが、ビザ要件や免税制度といった政策的背景です。日本政府や関係省庁は、観光立国の持続可能性を高めるため、免税手続きのデジタル化や不正転売防止策など、制度のアップデートを進めています。こうした制度変更は、訪日旅行の利便性に直結するため、各国の旅行エージェントやプラットフォームを通じて迅速に情報が共有されています。

また、2026年の旅行トレンドとしては、持続可能な観光(サステナブルツーリズム)や、過度な混雑を避ける「オーバーツーリズム対策」が組み込まれた地方分散型の旅が主流になりつつあります。韓国市場においては航空路線のさらなる地方空港への就航が追い風となっており、中国市場においても今後制限が緩和・解除された際には、一気に地方都市へと観光客が波及するポテンシャルを秘めています。観光庁のデータ分析に基づき、受入側がいかに地方の隠れた魅力を多言語で発信できるかが鍵を握っています。

【韓国中国人観光客】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年現在の訪日外国人数において、韓国と中国の状況はどうなっていますか?
A1:日本政府観光局(JNTO)の発表によると、韓国からの訪日客は単月で過去最高を更新するなど圧倒的な好調を維持している一方、中国からの訪日客は渡航自粛の影響等により前年同期比で大幅な減少(約6割減)が続いています。

Q2:韓国人と中国人観光客の消費額にはどのような違いがありますか?
A2:観光庁のデータでは、訪日客数は韓国が1位ですが、1人当たりの支出額や全体の旅行消費額では中国が第1位となっており、中国からの観光客は依然として高い経済インパクトを持っています。

Q3:今後のインバウンド市場で日本国内の観光業者が注力すべき要点は何ですか?
A3:単に大人数を集客する「数」の論理から脱却し、リピーターが多い韓国市場向けにはローカルな体験や地方誘客を、高付加価値を求める中国市場向けには質の高いサービスやコト消費の提供など、国別の特性に応じたきめ細かな対応が重要となります。

まとめ:今後の動向と失敗しないためのインバウンド対策

2026年のインバウンド市場は、韓国市場の歴史的な好調さと、中国市場の一時的な変動という、対照的な二つの側面を抱えながら推移しています。このような環境下で観光事業者や自治体が成功を収めるためには、表面的な国別の人数増減に一喜一憂するのではなく、それぞれの国・地域の旅行者が「何に価値を感じ、どこでお金を使っているのか」という本質的な消費動向をデータから読み解くことが不可欠です。今後は、地方の魅力を活かした独自の体験プログラムの整備や、デジタル化された快適な受入環境の構築が、持続的なインバウンド集客を実現するための確実な判断基準となるでしょう。


Sources:
1. 2026年1月の訪日客数359万人、4年ぶりにマイナス。韓国で初の単 —
2. 訪日外国人の国別ランキング2025|人数は韓国、消費額は中国 —
3. 7月訪日客数ほぼ横ばいの344万人…中国人客が大幅減 - 読売新聞 —

同じカテゴリの記事

白藤 ノア
デジタルマーケター 白藤 ノア
プロフィールを見る →

映画・連続ドラマの公開情報を担当。配給会社のプレスシート、作品公式ページ、配信開始日の告知を確認し、年齢区分や規制の説明は公式表記に沿って書きます。

おすすめの関連記事